明け方ブルー

言うなれば燻り系女子の雑記

失恋したから、崖を目指す

 

 

 

四年と半年以上の交際が、幕引きをした。

相変わらず心身は、岩が転げ落ちて行くかのように転落する。

不正出血も続いたまま。

嘔吐と拒食と過食を繰り返す。

ふとした瞬間に泣きたくなる。

まばたきの瞬間だけ眠りにつく。

 

今回に限ってはもう、取りつく島もないと表現するのが正しいか、“終わったな”、という終末観が漂う。

 

 

何回も別れた。

何百回は喧嘩した。

事あるごとに一緒に出かけた。

カメラロールにはまだ写真が残ったまま。

映る私はまるで別人のようだ。

自分の部屋でさえも居心地が悪い。

ふとした瞬間に回想する記憶力が憎い。

 

恋愛とは呪いだなと思う。

呪いなら、このまま私ごと滅ぼしてくれればいいのに。

…なんてことを、点滴打たれながら考えていた。

 

 

“失恋には海が効くのか?”

 

とぼんやり考えた時に、

 

(いや、火サスに出てくるような断崖絶壁の方がいい)と思った。

滝はマイナスイオンを感じるというが、崖にはきっと自供させるナントカイオンがあるんだろうと思ったのか、当時の心境はうろ覚え。

 

免許はある、車はないが。

初心運転者ひとり旅、これだけでもう崖っぷちだった。

 

今までの私は逃げずに立ち向かうことを信条にしていた。

自分が犯人だとして、探偵にカマかけられようものなら、開き直って自供するくらいには、立ち向かおうとしてきたつもり。

疑われるくらいなら、

背中向けて逃げるくらいなら、

大多数がいる方向に行かねばと。

 

とにかく、逃げたいのだ。

自分の現状から、

しがらみから、

底も先も見えない恐怖から。

逃げる先が崖なんて、ずいぶんお間抜けな逃亡者になって。

 

…それからのことは、何も思いつかない。

目指す崖さえも。